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南区いろいろ調査隊

2017ひな祭り最前線

意外と知られていない?今どきのひな祭り事情

あかりをつけましょぼんぼりに~、お花をあげましょ桃の花~♪
もうすぐひな祭りですね。
みなさんのお宅ではひな祭りは毎年どのように過ごされていますか?
現在では女の子の健やかな成長を願う風習として根付いているひな祭り。
でも男の子ばかりのご家庭でも、ひなあられが好きで毎年買ってお祝いしている、なんてお話を聞いた事があります。
さて、今回はひな祭りにまつわるあれこれを探ってみたいと思います!

ひな祭りの由来

諸説ありますが、平安時代の幼女の人形遊び「ひいな遊び」と、草木などで作った人形に自分の厄を移して川に流し、無病息災を願う「流し雛」の、二つの風習が結びついたもののようです。

さらに江戸時代になると、人形作りの技術が向上したことで、流すのではなく家で飾るように変化していきました。

そもそも昔は、特に女の子のための日という概念はなく、男女共通の行事として厄払いや邪気払いが行われていたようですが、その後ひな人形を飾る風習から女の子の日となったようです。


なぜ3月3日なの?節句とは?

そもそも節句とは・・・
中国の陰陽五行説に由来して定着した日本の暦における伝統的な年中行事を行う季節の節目となる日を言います。
年間にわたり様々な節句がありますが、江戸時代に公的な行事として定めた五節句があります。

人日の節句・上巳の節句・端午の節句・七夕の節句・重陽の節句の五節句です。

桃の節句・・・桃の花は元々魔除け長寿のパワーがあるとされていました。

日付 漢名 和名 節句料理
1月7日 人日(じんじつ) 七草の節句 七草粥
3月3日 上巳(じょうし) 桃の節句・ひな祭り 菱餅・白酒・ひなあられ・蛤のお吸い物等
5月5日 端午(たんご) 端午・菖蒲の節句 関東では柏餅、関西ではちまき
7月7日 七夕(しちせき) 七夕(たなばた) 裁縫の上達を願い素麺
9月9日 重陽(ちょうよう) 菊の節句 菊を浮かべた酒など

桃の節句料理

ひな祭りに食べるもので思い浮かぶものと言ったら・・・
ちらし寿司に蛤のお吸い物・ひなあられ・菱餅・白酒といったところでしょうか?

せっかくなので、ちょこっと意味をしらべてみました!

◆ちらし寿司
諸説ありますが、平安時代より桃の節句には現在のお寿司の起源ともいわれる「なれ寿司」にエビや菜の花をのせて彩を良くして食べていたようです。それが、現在より豪華で見栄えのするちらし寿司へ変化しました。またエビには「腰が曲がるまで長生き」や、れんこんには「先が見通せるように」などの意味があるようです。

◆蛤のお吸い物
はまぐりは最初の対になった貝同士でないと絶対に合いません。「一生涯一人の人と添い遂げる」理想的な夫婦像の象徴だとか。ゆえに「娘の将来は素敵な男性と、よい夫婦生活が送れるように」との親の願いがこめられています。

◆ひなあられ
「雛の国見せ」という風習からきているそうです。貴族階級の娘たちがひな人形を川辺や野原に持ち出し、春の景色を見せてあげるといったものですが、その際たべられたのがひなあられです。元々は菱餅を砕いて揚げたものらしいです。
関東では砂糖で甘く味付けしたもの、関西では塩や砂糖醤油で味付けたもの。違うんですね~。

◆菱餅
緑・白・ピンクの菱餅にはそれぞれが意味があります。
緑は健康や長寿。白は清浄。ピンクは魔除けを意味する説と、緑が大地。白が雪。ピンクが桃で、「雪が解けて新芽が芽吹いてやがて桃の花が咲く」という意味があるようです。

◆白酒
元々中国から運ばれた「桃香酒」が時を経て白酒と呼ばれるように。
桃の香りのお酒で桃が長寿の象徴でもあり、桃の節句に白酒を飲むようになったのは、厄除け効果があったから、とか。
縁起の良い具材をのせたちらし寿司
縁起の良い具材をのせたちらし寿司
東西で味が異なるひなあられ
東西で味が異なるひなあられ

お雛様を飾る時期・片づける時期

お雛様を飾る時期ですが、「この日」というものはなく、一般的には立春から2月中旬頃までに飾るのが良いとされています。
飾る場所は湿気の多いところを避け、直射日光の当たる場所も避けた方が良さそうです。
また、お内裏様とお雛様の飾り方は、一般的には向かって左にお内裏様、右にお雛様をかざりますが、京都では逆に向かって右にお内裏様、左にお雛様を飾ります(京飾り)。
これは日本では本来、左の方が位が高いとされているからです。
このような文化は大正天皇が即位の際、西洋の文化に習って(西洋では右が優位)、右に立ったことから、以降ひな人形もこのように変わったようです。
現在の結婚式でも新郎が向かって左、新婦が右に座りますね。

また片づける時期も目安は3月中旬位までの天気の良い、湿気の少ない日が良いみたいです。早く片付けないと嫁に行くのが遅れる、というのは迷信なんですね(*'▽')
我が家ではできるだけ早い天気の良い日にしまっています。

まとめ

最近は住居事情などから、コンパクトなタイプのお雛様が人気のようです。
また最近では、“お雛様の設置・片づけ方がわからない!”という方のために、販売店の専門スタッフがご自宅へ出張・有料でサービスしているところもあるそうですよ。安心ですね。

子どもの健やかな成長を祈るのは今も昔も同じですね。
おひな様を飾ったり、ひな祭りにちなんだ料理を何かしら食べるようにしたり、昔ながらのひな祭りの伝統を大事にしたいと思う親御さんも多いようです。
これからも大事にしていきたい日本の伝統行事ですね。
参考資料:豆知識PRESS、ナゼナニコミチ、ホームJステーション