地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、広島の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

メニュー

広島の地域情報サイト「まいぷれ」広島市

まいぷれ広島 編集部が行く!

映画「シネマの天使」試写会に参加してきました

2015年10月31日 広島先行公開、11月7日 全国公開!時川英之監督の長編2作目!

2015/09/10

122年続いた本物の映画館で撮影された映画「シネマの天使」観てきました!

みなさん、こんにちは^^ まいぷれ広島編集部さくらです!
先日、「八丁座(広島市中区胡町6-26 福屋八丁堀本店8F)」にて行われた、映画「シネマの天使」の試写会に行ってきました。

時川英之監督が広島オールロケでラジオにスポットを当てたラジオの恋に続き、長編映画第2作目となる「シネマの天使」。上映前に熱く「シネマの天使」製作に関する想いを語る時川監督の姿が、とても印象的でした。

映画製作に関するエピソード・想い

福山市に実在した122年の歴史を持つ大黒座という映画館。時川監督の前作「ラジオの恋」を上映したのが縁で、「シネマの天使」は製作されました。大黒座の閉館を前に、「建物を壊す前に何か撮ってくれないか」という話が時川監督に持ち掛けられたのです。しかし、何かを撮るといっても一体何を…。最初に時川監督が考えたのは、大黒座で実際に働いている方たちが出演する短編映画を作って、レイトショーなどで流すというものでした。大黒座のスタッフさんとイタリアンのお店でランチを食べながら、時川監督はそのストーリーを説明しました。すると、スタッフさんは涙を流されたのです。
「彼らにとって、大黒座はものすごい大事な場所なんだと、それがなくなってしまうんだと初めて気づきました。」
スタッフさんの涙を目の当たりにし、「122年続いた映画館を映像で残すのに、もし何でもやっていいんだったら、考えられる中で一番素晴らしいことって何だろう」と改めて考えを巡らせた時川監督。そして、「映画館を壊す前に、その場所を舞台にした映画館の話を長編映画として作り、そしてその大黒座がなくなった後も、その作品だけが全国にまわっていく、そして大黒座の物語を伝えていく。そんなことができたら、それは一番素晴らしいことなんじゃないか。」という答えにたどり着いたのです。時川監督の提案に大黒座の方も「ぜひやりたい」と賛同。閉館当日の撮影も含め、長編映画製作としては不可能と言われるほどものすごく短い期間の間に、関係者の想いと努力のもと「シネマの天使」は完成しました。

「ほぼ不可能なプロジェクトを、色々な方のご協力を得て実現し、今こうして完成してみなさんにお観せすることができ、全国公開も決まっている。だからすごい奇跡的なプロジェクトですし、僕が参加させていただけて本当に良かったと思っています。この映画を撮って、僕自身『映画館で映画を観ることの価値』を改めて感じました。

ストーリー

122年の歴史を持つ老舗映画館「大黒座」が閉館することになった。大黒座で働き始めたばかりの新入社員 明日香(藤原令子)は、ある夜、館内で謎の老人に出会うが、彼は奇妙な言葉を残して忽然と消えてしまう。バーテンダーのアキラ(本郷奏多)は、いつか自分の映画を作りたいと夢見ている。大黒座の女性支配人(石田えり)は、閉館への反対を押し切って気丈に振る舞っていた。泣いても笑っても、もうすぐ大黒座はなくなってしまう…。劇場の壁という壁が、町の人々が書いたメッセージで埋まっていき、ついに閉館の日。スクリーンに最後の映画が映し出されると、明日香の前に、あの謎の老人が再び現れ…。長い歳月の間人々に愛されてきた映画館が、最後にくれたサプライズとは―。

試写会後に記者会見がありました!

試写会終了後、時川監督がポスターのデザインを思いついた場所でもある「映画図書館(広島市中区胡町6-26 福屋八丁堀本店10F)」にて、記者会見が行われました。
時川英之さん(左)<br>末武太さん(右)
時川英之さん(左)
末武太さん(右)
■限られた時間の中で撮影
撮影は大黒座が閉館するまでの期間で完了させなければならず、色々と無理をしたとのこと。館内での撮影に8日間、閉館の日に1日、そして重機が入り建物を取り壊す日の1日。合計10日間で撮影されました。
普通のスピードではない早さで朝から夜遅くまでやりましたし、スタッフもよくついてきてくれたなぁと思いますね。」
時間が無い中脚本は2週間~3週間くらいで書き上げた時川監督。撮影が間近だったため、キャストの方も空いてる人を一生懸命探し、制作関係者が懸命に動いて時川監督の希望を叶えるキャストになったのです。
■「閉館の日」はリアルなエッセンスを入れて
大黒座閉館の日である8月31日は、実際に撮影も行われました。キャストの人も黒いスタッフの服を着て入り、本番の撮影が始まり、閉館の日をお芝居するようにエキストラを集めて作られました。
「福山市の方々にエキストラとして500人集まってもらい、そこで支配人役の石田えりさんが挨拶するシーンを撮りました。作品中ではこの『作った閉館の日』と、『本当の閉館の日』を、どこが境目か分からないくらいごちゃごちゃに入れてますから。本当のエッセンスが入ってますからリアルな閉館の日になったと思いますね。」

■映画館がなくなるということ
「ちょっと建物がなくなるのと、映画館がなくなるのとでは、その街にとって全然意味合いが違う」と語る時川監督。日本では昔と比べ、ものすごい数の映画館がなくなっています。映画館の老朽化、視聴形態の変化は少なからず要因となっており、映画館へ足を運ぶ人も昔より減っています。
「映画館がなくなるときって、何かがなくなると思うんですよね。時代が変わっていく中で、それは仕方ないのかもしれない。でも、その消えゆこうとしているものを、よくその時に見ることで、人は何をそこに大事にしてたんだろうということがよく分かると思うんです。この映画は大きく言うと映画館だけの話じゃなくて、そのようなことなんじゃないかと思いますね。」

編集部さくら、映画「シネマの天使」を観て
上映中は何度も涙を浮かべていました。今まで自分の人生で「映画館がなくなる」ということを強く実感することは無くて、今回初めてと言って良いほど「映画館」の存在について考えました。映画館で働く人、映画館へ映画を観に行く人…それぞれに、様々なエピソードがあり…その映画館がなくなってしまうということ。改めて考えると、映画館って、特別な空間です。大きなスクリーンに迫力ある音響。初めて会った人と隣の席に座って数時間、同じ映画を観ながら時間を共有するわけです。上映された作品を観てどんな印象を受けたのか、誰と一緒に観に行ったのか。映画館へ足を運ぶということは、ひとつの想い出をつくるという事だと思いました。大黒座はもう実在していませんが、映画「シネマの天使」の中に確かに生き続けています。ぜひ映画館でご覧いただき、「みなさんの心にも大黒座が起こす奇跡を想い出に刻んでいただけたら」と感じました。


「映画館の思い出」エッセイ募集

映画「シネマの天使」公開を記念して、日本全国の映画館の思い出を大募集!
懐かしの映画館の思い出を語ってみませんか?
公式ホームページにて詳細をご確認のうえ、ぜひご応募ください^^
↓↓↓
★ 映画館の思い出 エッセイ募集 ★

監督・脚本・編集 時川英之(ときがわひでゆき)さん

1972年生まれ、広島県出身。ディスカバリーチャンネル、ディズニーで多くのTV番組制作に携わり、2002年に独立。ドキュメンタリー、映画、TVCMなど幅広いジャンルの映像作品を手がけられています。以前まいぷれ広島でもご紹介した、長編第1作の「ラジオの恋(2014)」は、ミニシアターの記録を塗り替え、異例の全国公開を達成しました。「シネマの天使」は長編第2作となります。この度「シネフク大黒座」の運営担当者の方から「大黒座の雄姿を映像に残したい」と相談を受け、オリジナルの脚本を執筆。“映画館の映画”を完成させました。
(c)2015 シネマの天使製作委員会
(c)2015 シネマの天使製作委員会
シネマの天使

2015年10月31日(土)広島先行公開
2015年11月7日(土)全国公開


【監督・脚本・編集】時川英之(「ラジオの恋」、広島県出身)
【出演】藤原令子、本郷奏多、阿藤快、岡崎二朗、安井順平、及川奈央、小林克也(声の出演)、横山雄二、那波隆史、佳村さちか、西田篤史、國武綾、高尾六平、末武太、ミッキー・カーチス、石田えり
【製作総指揮】益田祐美子
【エグゼクティブプロデューサー】福岡愼二
【企画】酒井一志
【プロデューサー】尹美亜
【音楽】佐藤礼央
【撮影】今井俊之
【照明】小田巻実
【録音】小原善哉
【美術】部谷京子
【ラインプロデューサー】塚村悦郎
【助監督】松尾崇
【衣装】小里幸子
【デザイン】江野耕治
【宣伝】Office Mia
【宣伝協力】ブラウニー/ガイエ
【後援】広島県、福山市、福山市制施行100周年記念事業、エムズ・ユー、ツネイシみらい財団、大和ハウス工業、鈴木工務店、日塗、広島銀行、もみじ銀行
【製作】シネマの天使製作委員会(エフスペース、平成プロジェクト、中国放送、フューレック、無そう、山陽空調工業、プラナコーポレーション、TBSサービス、神仙、TimeRiver Pictures、島屋、ランドハウス)
【制作プロダクション】TimeRiver Pictures
【配給】東京テアトル
【配給協力】キネマ旬報社