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第63回日本伝統工芸展

2017年2月23日~3月12日 卓越した精緻の技と美 人間国宝から新進気鋭の若手まで

2017/01/04

広島県立美術館にて、2月23日(木)~3月12日(日)の期間中「第63回日本伝統工芸展」が開催されます。

日本伝統工芸展は、日本の風土の中から生まれた世界に誇る工芸技術を、発展継承させることを目的に、昭和29年に創設されました。以来、その伝統をよく理解しながら一層技術を磨いて、今日の生活に即した新しいものを築き上げることが目標とされています。
第63回となる展覧会では、人間国宝(重要無形文化財保持者)から新進気鋭の若手まで、陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸の7部門で、日本を代表する作家の作品305点が展示されます。なお、広島県からは9名の作家の作品が入選しています。

展覧会の構成

城間栄順「琉球紅型染着物『彩海』」日本工芸会奨励賞
城間栄順「琉球紅型染着物『彩海』」日本工芸会奨励賞
1 陶芸
土器、セッ(火へんに石)器、陶器、磁器というようにやきものは、原料とその性質から分類されます。さまざまな釉薬や上絵具による絵付け、窯の中で偶然に発生する窯変などバラエティに富んだ作品が一堂に並びます。

2 染織
染織は文字通り、染めることと織ることをいいます。木綿や絹、芭蕉や和紙などを素材として用いた、染めと織り、刺繍などによる色とりどりのきものが見る人を魅了します。

3 漆芸
漆芸は、東アジアや東南アジアで発達した東洋独特の工芸で、各地域で特色のある漆芸品が作られてきました。漆の素材としての魅力を活かしたキュウ(髟に休)漆、金粉を使った華やかな蒔絵など多彩な作品が展示されます。

4 金工
金工は文字通り、金属による工芸をいいます。素材は、金、銀、銅、鉄、異なる金属を合わせた合金など。叩いて成形する鍛金、熱く溶かした金属を鋳型に流し込んで成形する鋳金、彫ったり鍍金したりして加飾する彫金など様々な技法による作品が紹介されます。
丸山浩明「蝋引楓造象嵌飾箱」日本工芸会総裁賞
丸山浩明「蝋引楓造象嵌飾箱」日本工芸会総裁賞
5 木竹工
木竹工は、木工と竹工をいいます。木工の技法は大きく分けてロクロを使った挽物(ひきもの)、削って形を作る刳物(くりもの)、薄い板を曲げて成形する曲物(まげもの)、板状の木を複雑に組み合わせた指物(さしもの)などがあります。ケヤキや黒柿、松や黒檀など木の性質を活かして作品制作が行われます。竹工は、真竹や孟宗竹などをそのままあるいは細く割ってヒゴとし、編んで作品とします。
松本三千子「省胎七宝鉢『蒼海』」高松宮記念賞<br>
松本三千子「省胎七宝鉢『蒼海』」高松宮記念賞
6 人形
伝統的な人形制作は木彫や桐塑、張子や陶磁製の陶胎があります。作品の背景にあるだろう物語や伝説はもちろん、衣装の布選びや小物まで、作者は工夫をこらしています。

7 諸工芸
諸工芸には、ガラスや七宝、玉や象牙、截金(きりかね)や硯などが含まれます。ガラスの成形法には、型を使う方法と使わない方法があり、切子や腐蝕などで加飾します。七宝は銀や銅などの素地にガラス質の釉薬を焼き付けるもので、有線七宝、無線七宝、省胎七宝などがあります。メノウや水晶をくりぬいた玉、染めたり彫ったりした象牙(現在はマンモスの牙が多い)、線状に切った金箔などを貼ることで文様を表した截金、山口県や山梨県などが特産の硯といった多彩な作品を観ることができます。

関連イベント

※都合により展示内容やイベント内容に変更が生じる場合があります

記念講演会「伝統の工芸ということ―現代を見つめる―」

(広島県立美術館友の会共催)
日時:2月25日(土)13:30~15:00(開場13:00)
講師:諸山正則さん(東京国立近代美術館工芸館主任研究官)
場所:地階講堂
聴講無料、申込不要、定員200名、当日先着順

こどもワークショップ「ギャラリートークに挑戦しよう!」

内容:前半では作家と学芸員から作品の見どころや説明の仕方・話し方を学び、後半ではこども達が展示室で保護者や一般来場者を前にギャラリートーク(作品解説)を行います。学芸員のタマゴ、この指とまれ!
日時:3月5日(日)13:00~16:00(受付開始12:45)
講師:今田拓志さん(陶芸家、日本工芸会正会員)&福田浩子さん(広島県立美術館学芸課長)
場所:地階講堂・3階展示室
参加料:児童無料、保護者は1名につき要入場券
募集人数:10組(小学生以上の児童・生徒および保護者)

ギャラリートーク

2月25日(土)11:00~ 田代昭夫さん(漆芸)
2月26日(日)11:00~ 粟根仁志さん(七宝)
2月26日(日)13:30~ 佐故龍平さん(金工)
3月4日(土)11:00~ 松岡裕治さん(木工)
3月4日(土)13:30~ 木村芳郎さん(陶芸)
3月5日(日)11:00~ 今田拓志さん(陶芸)
3月5日(日)15:00~ こどもギャラリートーク(10点程度)
3月11日(土)11:00~ 井戸川豊さん(陶芸)
3月11日(土)13:30~ 菅坂安子さん(七宝)
3月12日(日)11:00~ 金城一国斎さん(漆芸)
3月12日(日)13:30~ 福田浩子さん(全般)
会場:3階企画展示室
要入館券。申込不要。会場入口にお越しください。

アートと私の美味しい時間“日本酒が繋ぐ、イタリア料理と伝統工芸”

日時:3月3日(金)17:00~20:40頃(受付開始30分前、1階ロビーにて)
会場:3階企画展示室&1階レストラン Zona ITALIA in Centro
参加料:5,200円(税込)(特別展鑑賞券・ディナー・日本酒3杯・トーク含む)
出演:粟根仁志さん(七宝作家)、藤井善文さん(藤井酒造五代目当主)
定員:50名(要事前申込、申込については下記参照)

ウェブレポーター大募集

日時:3月3日(金)17:00~18:30
受付:3階ロビー
場所:3階企画展示室
対象:インターネットで情報発信をされている一般の方(参加者は「第63回日本伝統工芸展」へご招待)
申込方法(ワークショップ、アートと私の美味しい時間)
お電話により、参加を希望するイベント名と月日、お名前、電話番号などをお知らせください。先着順で受け付け、定員になり次第締め切ります。(申込電話番号:広島県立美術館 082-221-6246

縮景園連携

ワンコイン縮景園 本展入館券のご提示により、100円で縮景園にご入園いただけます。
縮景園共通券 一般800円、高・大学生500円

県美×ひろ美 相互割引

「日本伝統工芸展」の会期中、相互割引が実施されます!
下記の特別展チケット(半券可)を受付にご提示いただくと、「第63回日本伝統工芸展」当日料金より100円割引。詳しくは各館へお問い合わせください。
※1枚につき1名様限り、他の割引との併用はできません。
ひろしま美術館(中区基町3-2[中央公園内]/TEL 082-223-2530
華麗なるフランス絵画 ランス美術館展 2017年2月11日~2017年3月26日

第63回日本伝統工芸展

会期 2017年2月23日(木)~2017年3月12日(日)
会場 広島県立美術館
時間 9:00~17:00
※金曜日は19:00まで、入館は閉館の30分前まで
※2月23日は10:00開場

料金 一般 700(500)円、高・大学生 400(200)円、中学生以下無料
※( )内は前売り・20名以上の団体料金
・学生券をお求めの際は学生証をご提示ください。

・身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳及び戦傷病者手帳の所持者と介助者(1名まで)の当日料金は半額です。手帳をご提示ください。
・前売券販売所:広島県立美術館、広島市・呉市内の主なプレイガイド、画廊・画材店、ゆめタウン、フジなど。
お問い合わせ 広島県立美術館 082-221-6246


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