展示会にあわせて開花時期を早め、会場にはゼラニウムの仲間約３５0品種４00鉢の花が咲きこぼれています。これだけ多くのゼラニウムが一度に見られるのは国内でも当園だけです。江戸時代に渡来し、古くから親しまれてきた植物ですが、一般には見られない八重花や星形の花、株が大きくならないミニタイプ、パンジーのような花の「パンジーゼラニウム」など、品種改良の賜物ともいえる珍しい品種が集まっていて、圧巻です。
　このほかゼラニウムの仲間として、花の大きいペラルゴニウム、窓辺を彩るアイビーゼラニウム、ハーブとして利用できるニオイゼラニウム、葉の斑や模様が美しい変わり葉ゼラニウムなども一挙大公開しています。ゼラニウムというと、葉が臭いというイメージがあるかもしれませんが、イチゴやレモン、シナモン、ミントなどの香りの葉を持つ種類もあります。実際に葉に触れて香りを楽しめるコーナーも設けています。

示会名：ゼラニウム展
開催期間：平成26年4月23日（水）まで
開催時間：午前9時～午後4時30分（最終日は午後3時30分まで）
開催場所：広島市植物公園　展示温室


ゼラニウムの仲間の分類について
　一般に「ゼラニウム」という名で親しまれている植物は、フウロソウ科ペラルゴニウム属の一種です。古くはゲラニウム属（フウロソウ属）に分類されていたため、その名残りで現在もなおゼラニウムの名で呼ばれています。仲間には「ゼラニウム系」以外に、「ペラルゴニウム系」、「アイビーゼラニウム系」、「ニオイゼラニウム系」などがあります。