「あったよ～」「ほんまじゃ～！」
広島市植物物公園では人気者モリアオガエルの産卵が始まり、木の葉の間に白く輝く卵を見つけた子供たちの生き生きとした喜びの声が響いています。
モリアオガエルが木の枝に産卵することはよく知られていますが、モリアオガエルは自然が多く残った場所に生息するため、都市部では実物を見る機会はほとんどありません。
広島市植物公園にある日本庭園は、水を多く使った自然風な庭園構成のため、モリアオガエルが生息しており、市内中心部から比較的近距離に立地しているにもかかわらず希少な卵を観察することができます。
　モリアオガエルの産卵がピークとなる5月下旬から6月下旬は、ちょうど日本庭園のアジサイやハナショウブが見頃の季節となります。アジサイやハナショウブの見物のついでに、「延命、長寿」「子孫繁栄」の縁起物として伝えられているモリアオガエルの卵を探してみてください。
なお、小人の入園料が、平成26年4月から中学生以下無料、高校生170円となりました。

モリアオガエルとは
日本特産のこのカエルは、日本各地に生息地があり、その一部は天然記念物として知られています。卵を水中に産まない変わり者のカエルで、木の枝などに泡状になった卵の塊を産み付けます。（夜に産卵するため、産卵の様子は日中には見られません。）モリアオガエルのように泡状の卵塊を産むカエルは、日本のカエルでは土の中へ産卵するシュレーゲルアオガエルしかいません。