植物公園、森のレストラン前の花壇において、ジニアの品種展示を行っています。
ジニア（Zinnia）はキク科の一年草または多年草で、原産地はメキシコとその周辺地域です。いわゆるヒャクニチソウ（百日草）と呼ばれているエレガンス系の品種群が古くから親しまれていましたが、華やかさに欠けていたためか、かつてはお供え用としての利用が主でした。近年、品種改良が進み、鮮やかな花色を持つ品種が増え、切り花用としての利用が増えたほか、草丈が高くならず、花数が多くなる品種も充実してきており、花の大きさも直径が5㎝程度のものから10㎝を超えるものとバラエティーに富んでおり、鉢花や花壇用としての利用も増えています。百日草の名の由来にもなっているように、1個の花の開花期間が長いのが特徴ですが、腋芽から新しい花が次々と咲くので、傷んだ花をこまめに摘み取ることによって、より長期間美しい開花株を楽しむことができます。
展示品種は約60品種で、現在、通信販売などで手に入る品種のほとんどを紹介しています。最近のジニアに見られる様々な草姿、花色をお楽しみください。また、家庭等での利用の参考にしていただければ幸いです。